いわゆる「ゴミ屋敷」に住んでいる人の割合は、女性の方が多いという調査結果があります。私たちSweepersでも、ゴミ屋敷の片付け依頼の半数以上が女性です。
ゴミ屋敷はテレビなどにも取り上げられ、良くないイメージしかありませんが、実際にはどんな問題があるのでしょうか。
本記事では、ゴミ屋敷に住む女性にこそ知ってほしい問題点、そしてゴミ屋敷状態を解消する方法について解説します。
目次
どんな女性の部屋がゴミ屋敷化しやすいのか
単に「片付いていない部屋」なら、多くの女性に覚えがあると思います。しかし、「ゴミ屋敷」となると話は別です。そんなゴミ屋敷に住む女性には、どんな特徴があるのでしょうか。
物を捨てられない
部屋がゴミ屋敷化しやすいのは、そこに住む女性が「物を捨てられない性格である」ということが関係しています。
ゴミ屋敷には数多くの不用品が散乱しています。
普通の生活をしている普通の女性なら、必要なものだけ残し、不要になったものは売却なり処分なりするでしょう。
例えば、「直せないレベルで破損した家電」や「サイズが合わなくなってしまった衣類」。
もったいないなとはい思っても、手元に残しておく意味はありませんよね。
ところが、物を捨てられない女性は、自身の所有物・物品への執着心が人よりも強く、「もったいない」が極端化した性格をしていることが多いのです。
その上で、生活に必要なものを次々に購入していくため、必要なものと大量の不用品が部屋の中に共存してしまうことになり、ゴミ屋敷化してしまいます。
仕事なので普段忙しい
住んでいる部屋がゴミ屋敷化しやすい女性は、「仕事などで普段から忙しくて暇な時間がない」または「勤務時間が不規則」ということも関係しています。
休日など、暇な時間ができたら「ちょっと掃除しようかな」と思う女性は多いと思います。
しかし、その暇な時間ができない女性の場合、生活する中で部屋が汚れていくのに対して、必要な掃除の時間を確保できません。
また、勤務時間や休日が不規則のためゴミ出しのタイミングが合わないということもよく聞きます。
結果、単なるゴミ出しすら億劫になってしまい、部屋がゴミだらけになってゴミ屋敷化してしまうのです。
ストレスを溜めやすい
住んでいる部屋がゴミ屋敷化する女性は、「ストレスを溜めやすい性格」であることが多いです。
ストレスを解消するために「買い物依存症」になってしまっている女性も少なくありません。本来であれば必要性のないものを次々に購入し、部屋が不用品だらけになってしまいます。
特に女性の場合、室内の空間を圧迫してしまうほどに衣類関連や化粧品などを購入してしまうのです。
プロの一言アドバイス
ゴミ屋敷化してしまう女性に何らかの精神的な要因が認められることもあります。
ゴミ屋敷化を防ぐためには、そうした精神的要因を解消するために精神科の受診も検討する必要があります。
ゴミ屋敷を放置するデメリット
ゴミ屋敷には基本的に良くないイメージがありますが、具体的にはどこが悪いのか、ゴミ屋敷を放置することのデメリットについて解説します。
悪臭が漂う
ゴミ屋敷には、往々にして生ゴミのように放置すると悪臭が発生するゴミも含まれているため、耐えられないような悪臭が漂います。このような悪臭は長く放置するほど強烈になり、室内だけでなく周辺にも悪臭の影響を及ぼします。
悪臭は平穏な生活を阻害し、周囲からもクレームが来ます。
場合によっては通報されてしまうこともあり、「たかがニオイ」とばかにはできません。
害虫が繁殖する
ゴミ屋敷を放置すると、害虫が発生することがあります。
散乱している生ゴミをエサとして、小バエやゴキブリ、その他さまざまな害虫が発生するのです。さらに、その害虫をエサとして狙う、ネズミなどの害獣も増えてしまいます。
これにより、部屋が害虫と害獣の巣窟と化してしまうのです。
そうなると、人を家に呼べなくなるだけではなく、悪臭による近隣トラブルにも発展してしまいます。
災害時に被害が大きくなる
ゴミ屋敷を放置すると、自然災害が発生したときに被害が拡大してしまいます。
というのも、可燃性のゴミ・不用品が散乱している状態ですから、火事や地震が発生すると、可燃性のゴミに引火して火事の規模が拡大してしまうのです。
特にスプレー缶などの引火リスクが高い物品があると、さらに火事の規模を拡大させてしまいます。
規模の大きな火事は周辺にも飛び火し、広範囲の火災に発展し、損害賠償等で莫大な費用を請求されることもあり得ます。
プロの一言アドバイス
ゴミ屋敷の放置には、他にも「必要な品物がわからずに余計な買い物をしてしまう」「食中毒のリスクが上がる」といったデメリットがあります。
一方で、メリットはひとつもありません。いかにゴミ屋敷が解消するべきものであるのか良くわかりますよね。
ゴミ屋敷を解消するメリット
前項に書いたように、ゴミ屋敷には多くのデメリットがあり、何も良いことはありません。
逆に、「ゴミ屋敷を解消すること」には、多くのメリットがあります。
生活環境が改善される
ゴミ屋敷状態を解消すれば、生活環境が大幅に改善されます。
生活空間が戻ってくる
ゴミ屋敷を埋め尽くしているゴミ・不用品を片付ければ、本来あったはずの生活空間が戻ってきます。
ゴミを置いている場所は、とても生活空間とは呼べません。座ることも寝ることもできませんし、通過することすら困難だからです。
ゴミ屋敷を解消すれば、必要な品物だけが場所を占有する状態に戻りますので、処分する不用品が多いほど広大な生活空間が戻ってきます。
健康的な生活を送れるようになる
ゴミ屋敷という、不衛生な環境を解消することによって、健康的な生活を送れるようになります。
ゴミ屋敷には「感染症」「食中毒」をはじめ、鬱屈した空間に閉じこもることによる精神疾患のリスクも存在します。
ゴミを処分すれば衛生状態が大幅に改善され、きれいな空間によって精神に対する悪影響も解消されるのです。
なくなったと思っていたものが見つかる
ゴミ屋敷を片付ければ、「なくなった」と思っていたものが見つかるかもしれません。
散乱・堆積しているゴミ・不用品の中から、必要な品物を見つけだすことはきわめて困難ですから、 「なくした」と諦めてしまうことが多いでしょう。しかしゴミ屋敷状態さえ解消すれば、間違って処分してしまわない限りは見つかるでしょう。
引越しの苦労が激減する
ゴミ屋敷状態を解消すれば、引っ越しの労力が最小限に抑えられます。
半ゴミ屋敷化した部屋から退去したある女性は、掃除の時間が足りず、最終的に清掃業者に依頼して片付けてもらいました。
ゴミ屋敷の状態から引っ越しを始める場合、不用品の処分だけで何日もかかります。
前もってゴミ屋敷状態を解消しておけば、必要な品物の荷造り、原状回復のための清掃作業だけで済います。時間も労力も少なく引っ越しができるのです。
周辺住民との関係が改善される
ゴミ屋敷状態を解消すれば、周辺住民との関係も改善されるでしょう。
ゴミ屋敷は周辺住民にとってマイナス感情の対象です。放置すると関係は悪化する一方のはずです。
どれだけゴミ屋敷を放置し続けたかという期間にもよりますが、ゴミ屋敷を解消すれば、少なくともそれ以上のマイナスの感情を持たれることはなくなるでしょう。
プロの一言アドバイス
ゴミ屋敷の掃除は、ただ不用品を処分して片付けをするだけではありません。
害虫の駆除作業や悪臭の消臭作業、不用品の処分の手続きなど数多くの作業が必要です。
場合によっては畳の張り替えなどリフォームに近い作業を必要とするケースもあります。
女性がゴミ屋敷をなんとかするには
どれほどすさまじいゴミ屋敷であっても、最初からその状態であったわけではないのですから、元に戻せないということはありません。そこで、ゴミ屋敷を何とかする方法について解説します。
自力で片付ける
最もオーソドックスなのは、「自分で片付ける」ことです。
部屋の規模によっては休日を使えば何とか掃除できるでしょうし、友人に手伝ってもらえばさらに短時間で完了するでしょう。
とはいえ、現状として荒れた室内に友人を招き入れることは勇気がいることでしょう・・。
そもそも「片付けられる」のであればゴミ屋敷化していない
そこに住む女性がゴミ屋敷を片付けられるほどの片づけスキルを持っているのなら、おそらく最初からゴミ屋敷化していないはずです。
片付けるためのスキルが整っていないからこそ、ゴミ屋敷状態を放置している方が多いのです。
膨大な時間がかかる
「ゴミ屋敷」と呼ばれるような状態を片付けて快適な空間を取り戻すには、膨大な時間が必要になります。ゴミの処分には処分場まで運ぶ車も必要となります。
もし一戸建ての全室が腰の高さ以上に積もってしまったゴミ屋敷化しているような場合、数人がかりでも数日かかるケースが多いです。
ゴミの処分が大変
もし、そこに住む女性が普通でないレベルの努力をして、ゴミ屋敷をなんとか片付けられたとしましょう。その場合、おそらくとんでもなく大量のゴミが発生しているはずです。大量のゴミを一度に処分するには一種のテクニックが必要です。地域の基準に沿った分別仕分け等の知識も必要となります。
もちろん、一般的な集積場へのゴミ出しでは処分できません。地域によっては一回のごみ出し量が決められている場合もあります。ゴミ屋敷レベルのゴミの量ともなれば、収集場所を1人で満杯にしても足りないほどの量だからです。
廃棄物処理業者を自分で呼ぶ、またはクリーンセンターへ直接持ち込みをするなどしてゴミを処分してもらう必要があります。
結局、女性が自力でゴミ屋敷を何とかする方法は考えにくいと思います。
片付けしてくれる業者に依頼する
清掃のプロフェッショナルと言わせていただくと、やはりゴミ屋敷を何とかする最もおすすめの方法は、「清掃業者に依頼する」ことです。
こうした清掃業者を探すには、「清掃業者」「片付け業者」といったワードで検索するといいでしょう。ゴミ屋敷やその他さまざまな清掃業務を手掛けている業者が検索結果に表示されるはずです。
私たちを含め、こうした業者は、依頼者が手間をかけることなくゴミ屋敷を片付け、ゴミの処分も請け負います。
私たちのように古物買取も可能な業者なら、不用品の中から買取価値のあるものを見つけ出して、買い取り、費用から差し引きます。
また、害虫駆除や消臭作業などのための専門的な強力グッズを駆使しますので、短時間でしっかりと快適空間を取り戻すことができるのです。
ゴミ屋敷を解消する方法として、業者に依頼する以上にメリットのある方法はないと思います。
プロの一言アドバイス
ゴミ屋敷の片づけを業者に依頼するとかかる費用はケースバイケースです。
現場の状況を見ないとどんな作業が必要かを決められないため、具体的な費用を算出できません。
業者の担当者に現場に来てもらい、見積もりを出してもらうことで、はじめて費用がわかります。
【まとめ】ゴミ屋敷はデメリット多数!悩んでいる女性は業者に相談を
ゴミ屋敷は、そこに住む女性の健康的な生活を阻害するだけでなく、周囲にも迷惑がかけてしまいます。早めに対処する必要がありますが、自力で対処することが難しい場合には、早めに業者に相談して片付けてもらってください。
料金はかかってしまいますが、業者はその金額に見合う以上の仕事をこなしてくれるはずです。相見積もりをとって、信頼できる優良な業者を探してください。
ゴミ屋敷の片付けや特殊清掃などのご要望がありましたら、茨城県内から関東を中心に47都道府県全国対応のSweepersまでご相談くださいませ!