ご依頼経緯
茨城県つくば市内の大きな戸建て住宅がご実家という息子様からのご依頼です。 ご両親はすでにお亡くなりになられ引きこもりだったお姉さまがお一人でお住まいになられていたそうです。お姉さまとは疎遠だったようで実家がここまでのごみ屋敷になっていることは知らなくお姉さまの訃報を聞いて久しぶりにご実家に戻り途方に暮れてしまったとのことでした。ご実家は誰も今後お住まいにならないため解体し売却を行い、その費用で片付け代を支払いたいとのことです。
現場状況
30帖ほどのリビングには膝~腰ほどの高さほどのごみが積もっていました。 大きな家全体が同じような状態になっています。こちらの写真は故人様がお亡くなりになっていた室内ですが布団はすでに撤去した後のもの。体液がどこまで流れているかは把握できません。 かなりの猫を飼育されていたようで室内には猫の死体も複数体見つかりました。 腐敗臭と猫の糞尿の臭い生ごみの臭いが入交りご依頼者様がお一人で片づけをされるのはかなり難しい状況です。 今後解体し売却とのことでしたので、特殊清掃は最低限にしご遺品、ごみの搬出に総力を注ぎます。
作業中は猫の毛や糞尿に加え猫の死体、害虫が出てきたりと大変な現場となりました。 ※通常猫は可燃ごみ扱いらしいのですがかわいそうなので埋葬しています。
お姉さまは通販を利用し食料品を購入していたようです。 まだお若いようですがセルフネグレクトだったことが室内の様子から見てとれます。また、お片付けをしている中でご両親が生前丁寧な暮らしをされていたこともわかります。 キッチン収納にはお菓子つくり用品やスパイスからカレーを作っていたことなどお料理上手だった様子も。
室内清掃を進めていくと今回お姉さまがお亡くなりになった場所とは違う場所からもなにやら見覚えのあるしみがついた布団がごみの下から出てきました。ある程度片付きご依頼者様との仕分けを行う際にそのことを伺ってみたところ昨年お父様もご自宅でお亡くなりになっていたとのこと・・。 体が不自由になってしまったお父様はお布団内でお亡くなりになってしまい、ご自宅が広いためお姉さまはしばらく気づかなかったようです。 特殊清掃を行わずにそのままの状態でお住まいになられていたことにも驚きです。
今回の現場は大きなご自宅に加えごみ屋敷化していたため室内外のものを合わせ2tトラック合計10台分の荷物を搬出しました。とても物量の多い現場となりました。 解体後売却までを弊社にご依頼いただいたので、解体工事まえにこちらでお亡くなりになられたお父様、お姉さまをおもい僧侶に来ていただきました。 心配されていた作業費用も無事に土地売却が済みご依頼者様は手持ちで支払うこともなくマイナスにならずに済みました。
ご実家が知らぬ間にごみ屋敷になっていた場合や孤独死が起きてしまった場合、残されたご遺族様にとっては精神的なことに加え金銭的な心配も大きいのではないでしょうか。 弊社では、今後ご実家をどのようにされるかをご遺族様と相談し費用ができるだけかからない方法を一緒に探していきます。 特殊清掃のみならず、原状回復工事から解体工事、不動産売却まで一括サポートができるからこそご提供できる新たな特殊清掃サービスを展開していきます。
ご依頼詳細
ご依頼者:ご親族様
場所:茨城県つくばみらい市
作業時間:3日間 ※特殊清掃ご遺品整理作業
作業人数:15名
建物:戸建住宅 6LDK+庭、物置