ご依頼経緯
娘様より、HPにてお問合せ。母が現在住んでいる物件が棲み着いてしまった猫により、室内の汚れだけでなく臭気が発生してしまい近所からもクレームが来てしまっている状態とのこと。そもそも県営住宅でペット飼育不可の物件。管理会社からは、強制退去か清掃・消臭の二択を迫られている状態。ご依頼者様のお母さま曰く、初めは野良猫に餌付けをしていたら段々と数も増えてしまいどうしたらいいか分からないとのことでした。猫は何とかしなければ強制退去になってしまうので保健所または猫の保護は出来ないか・・とのご相談を受け、弊社で業務提携している動物愛護団体様にご相談させていただく流れで作業となりました。
元々は野良猫とのことでしたが、割れたガラスから室内に自由に行き来できる状況であり室内は猫の部屋化しておりとても使用できる状態ではありませんでした。玄関に入らずとも猫独特の臭いが漂っている状況でした。
現場状況
お問合せ時にお伺いした通り、室内には猫の糞や尿が散乱していました。押入れの衣類は破かれ、日用品や家具も猫に汚されてしまっています。ぱっと見えるだけでも7~8匹は確認できましたが、お客様自身も家に何匹の猫が出入りしているか分かっていないとのことでした。室内で出産もしており子猫の数匹いました。残念なことに、今回の現場でもタンスの引き出しの中や押入の中から白骨化した猫の亡骸が出てきました。幸いご入居者様は、別の部屋で生活しているようで、そちらはさほど猫が出入りしておらず、かろうじて一部屋だけが無事という状態でした。元は野良の猫といえど近頃では、ペットの多頭飼育崩壊によって飼い主が逮捕されてしまうケースも少なくありません。一時の餌付けがひきおこしたこのような事態は珍しい事ではないのです。
作業内容
作業に入る前にまずは室内にいる全ての猫を捕獲させていただきました。今回は退去はせずに作業後もそのまま住み続けるとのことでしたので原状回復は行わず、臭気を軽減させてほしいとのことでしたので2日に分けて作業を進めていきます。1日目は汚染物の撤去、排泄物の清掃。部屋全体にこびり付いた汚れを除去していき、匂いの元となる部分を撤去していきます。2日目は部屋の全体、主に床部分、ふすま部分の消毒を行い、熱を加えた臭気の分解、柱やドア枠には少数処理のあとにコーティングを施していきます。最後に消臭のために、オゾン燻蒸を行い全ての工程を終えました。
作業完了
2日間の全ての工程が終了し室内の排泄物の臭いや獣臭は消え、ご入居様が問題なく生活できる環境を整えることができました。娘様たちも後日、実家に行かれ臭いの軽減に喜んでくださいました。一般的にペット不可の物件などで生き物を飼育すること自体が入居事項に違反してしまい、管理会社や近隣の方とのトラブルになってしまう可能性が非常に高いといえます。今回こちらの現場では、合計9匹を保護させていただきました。そのうち2匹は弊社スタッフが迎え入れ、現在も元気に暮らしています。残り7匹は愛護団体様にご協力いただき、猫カフェなどで人に慣れさせた後里親探しをしていただく事になりました。ペットを飼育することをお考えの方は、マンションやアパートであれば入居事項をしっかり確認し最後まで責任を持つことを自覚したうえで迎えるようにしましょう。猫の飼育崩壊現場の消臭は市販の消臭剤では難しいことが多く、そんな時は弊社にご相談ください。
弊社の猫好きスタッフ宅でくつろぐ保護猫ちゃん。幸せにくらしております。
作業詳細
ご依頼者 飼い主の娘さん 作業場所 茨城県水戸市 作業内容 ペット特殊清掃