ご遺品整理を依頼されるお客様の中には車やバイクの売却についてのご相談も多くあります。「相続した車をどうすればいいのか」「手続きは複雑そうだし、どこから手をつければいいのか」といった疑問をお持ちかもしれません。故人名義の車をそのままにしておくわけにもいかず、どうすればいいのかと悩まれている方も多いのではないでしょうか。動かなくなってしまった車やバイクのお買取りも行っている弊社が、悩まれている方が多い故人名義の相続車の売却について初心者の方でも分かりやすく、売却手続きについて解説していきます。**「名義変更はどのようにすればいいの?」「必要な書類は何があるの?」「どのくらい費用がかかるの?」**といった疑問に答え、スムーズに車を売却するための情報をまとめました。
この記事を読めば、相続車の売却の手続きがイメージでき、安心して次のステップに進めるはずです。
目次
亡くなった方の車を売る前に知っておきたいこと
相続の手続きと車の関係性
なぜ相続手続きで車が問題になるの?
人が亡くなると、その人が所有していた全ての財産は、法律で定められた相続人たちに引き継がれます。この財産には、不動産や預金だけでなく、自動車も含まれます。
自動車は、単なる財産物ではなく、移動手段として日々利用されるものです。そのため、相続の手続きにおいては、他の財産とは少し異なる扱いをされることがあります。車の所有者が死亡し、車を売却する場合には名義変更が必要です。土地や家と同様、車も資産として扱われます。そのため、まずは名義変更を行ったうえで、相続人が売却するという流れです。
相続手続きで車をどうすればいいのか?
相続が発生した場合、自動車をどうするのか決める必要があります。一般的には、以下のいずれかの方法が考えられます。
- 相続人が引き継ぐ: 相続人全員で話し合い、誰が自動車を相続するかを決めます。
- 売却する: 相続人全員で話し合い、自動車を売却し、その売却代金を分割します。
- 廃車にする: 自動車が老朽化していたり、修理費が高額だったりする場合には、廃車にすることもあります。
なぜ相続手続きが必要なの?
自動車の相続手続きが必要な理由は、主に以下の2点です。
- 名義変更の手続き: 自動車の名義は、亡くなった方のままでは、売却や廃車などの手続きを行うことができません。そのため、相続人が決まった後、自動車の名義を相続人に変更する必要があります。
- 自動車税の処理: 自動車税は、自動車の所有者に課せられる税金です。亡くなった方の名義で納められていた自動車税を、相続人がどのように処理するのかを決める必要があります。
相続手続きを怠るとどうなる?
相続手続きを怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 自動車の売却や廃車手続きができない: 自動車の名義が変更されていないため、売却や廃車の手続きが進みません。
- 自動車税の二重払い: 相続人が自動車税を納め続けなければならず、二重払いを招く可能性があります。
- 事故が発生した場合のトラブル: 自動車の名義が不明確な状態では、事故が発生した場合に保険金が支払われない可能性があります。
相続手続きのポイント
- 相続人全員で話し合う: 自動車をどうするか、相続人全員で話し合い、合意を得ることが重要です。
- 必要な書類の準備: 名義変更の手続きには、様々な書類が必要になります。事前に必要な書類を把握しておきましょう。
相続手続きにおける自動車の扱いは、他の財産と比べて少し複雑です。しかし、事前にしっかりと準備しておけば、スムーズに手続きを進めることができます。
必要な書類の準備
- 車検証 原本
- 自賠責保険証明書 車検有効期間が残っていない場合は不要。
- 新所有者の印鑑証明書 2ヶ月以内に取得したもの
- 被相続人の除籍謄本 原本 ※郵送で役所から取り寄せ可能
- 被相続人の戸籍謄本 原本 ※郵送で役所から取り寄せ可能
- 被相続人の改製原戸籍謄本 故人の出生から死亡までを辿ることができる書類
※郵送で役所から取り寄せ可能 - 遺産分割協議書 相続人全員(新所有者となる相続人を含む)が実印を押印したもの
自賠責保険証を紛失したり、期限が切れていたりすると、車を売却することができません。紛失した場合には、加入の保険会社で再発行してもらいましょう。また、普通自動車の売却の際には実印が必要ですが、軽自動車の場合は認印でも構いません。
売却のための名義変更の手続きについて
故人名義の車を売却するためには、必ず名義変更手続きが必要です。この手続きは、以下の手順で行います。
1. 相続の手続き完了
- 遺産分割協議: 相続人全員で、誰が車を相続するかを決める遺産分割協議を行います。
- 遺産分割協議書の作成: 協議の結果をまとめた遺産分割協議書を作成します。
- 相続登記: 法務局で相続登記を行い、法的に相続人が確定します。
2. 名義変更に必要な書類の準備
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車登録証
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書: 相続人のもの
- 住民票: 相続人のもの
- 遺産分割協議書
- 車庫証明書: 新しい所有者が異なる場所で保管する場合
- 納税証明書: 自動車税の納税証明書
3. 運輸支局での手続き
- 窓口へ行く: 管轄の運輸支局へ持参し、申請書に必要事項を記入します。
- 手数料の支払い: 名義変更手数料を支払います。
- 新しい車検証の交付: 手続きが完了すると、新しい車検証が交付されます。
名義変更手続きのポイント
- 早めの手続き: 名義変更をせずに放置すると、違法となる可能性があります。
- 必要な書類を揃える: 上記の書類に加え、場合によっては、他の書類が必要になることがあります。
- 印鑑証明書の有効期限: 印鑑証明書の有効期限は、発行から3ヶ月以内が一般的です。
- 代理人による手続き: 本人が手続きできない場合は、委任状を準備し、代理人に手続きを依頼することができます。
- 車庫証明: 新しい所有者が異なる場所で保管する場合、車庫証明が必要です。
名義変更の手続きで注意すべき点
- 相続人が複数の場合: 遺産分割協議書が必要になります。
- 未成年者がいる場合: 法定代理人の同意が必要になります。
- ローンが残っている場合: ローンの残債を完済してから手続きを行う必要があります。
- 自動車税の処理: 自動車税の還付や、新しい所有者への名義変更が必要です。
名義変更代行サービス
名義変更の手続きは、初めての場合煩雑な手続きが伴います。そのため、自動車販売店や私たちのような車の買取も可能な業者に依頼し、代行してもらうことも可能です。
車の査定と売却について
車の査定とは?
車の査定とは、中古車販売店や買取業者などが、あなたの車を査定し、その車の価値を金額で評価することです。
査定額に影響する要素
- 車の年式: 新しいほど高額査定が期待できます。
- 走行距離: 走行距離が少ないほど高額査定が期待できます。
- 車の状態: 外装・内装の傷やへこみ、エンジンの状態など、車の状態によって査定額は大きく変動します。
- 人気車種: 人気車種は、需要が高いため高額査定が期待できます。
- 装備: ナビゲーションシステムやサンルーフなどの装備が充実しているほど高額査定が期待できます。
車を売却する方法
車を売却する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
1. 中古車販売店に売却する
- メリット: 手続きが簡単で、すぐに現金化できる。
- デメリット: 査定額が他の方法に比べて低い場合がある。
2. カーオークションに出品する
- メリット: 高額で売れる可能性がある。
- デメリット: 手続きがやや複雑で、売却までに時間がかかる場合がある。
3. 個人売買
- メリット: 自分で価格交渉ができるため、高額で売れる可能性がある。
- デメリット: 広告掲載や手続きなど、手間がかかる。トラブルに巻き込まれるリスクもある。
車を売却する前に準備すること
- 車の状態を確認する: 外装・内装を清掃し、傷やへこみを補修しておくと、高額査定につながる可能性があります。
車の売却に伴うその他の手続きについて
車の売却手続きには、名義変更以外にも様々な手続きが必要です。ここでは、自動車税の還付や保険の解約など、その他の重要な手続きについて詳しく解説します。
自動車税の還付
車を売却した場合、年度の途中で車を手放すことになります。この場合、納めた自動車税の一部を還付してもらうことができます。
- 手続きの方法:
- 納税証明書: 納税証明書を保管しておき、売却先の自動車販売店や買取業者に提出します。
- 還付金の請求: 販売店や買取業者が、代わりに還付の手続きを行ってくれる場合もあります。
- 注意点:
- 還付額: 還付額は、売却した月数によって異なります。
- 手続き期限: 手続き期限があるので、早めに手続きを行いましょう。
自動車保険の解約
車を売却したら、自動車保険も解約する必要があります。
- 解約の手続き:
- 保険会社へ連絡: 保険会社に電話またはインターネットで連絡し、解約の手続きを行います。
- 解約日: 解約日は、車を売却した日以降に設定することができます。
- 解約返戻金: 一定期間保険料を払い続けている場合、解約返戻金を受け取れることがあります。
自動車リサイクル券の処理
自動車を廃棄する際には、自動車リサイクル法に基づき、自動車リサイクル券を提出する必要があります。
- リサイクル券の購入: 新車を購入した際に、リサイクル券を購入しているはずです。
- 提出先: 自動車販売店や買取業者が、リサイクル券を預かって手続きを行います。
その他の手続き
- ETCカードの解約: ETCカードを利用している場合は、ETCカードの解約手続きも必要です。
- ローンが残っている場合: ローンの残債がある場合は、金融機関に連絡し、残債の処理方法について相談しましょう。
まとめ
車の売却手続きは、名義変更だけでなく、自動車税の還付、自動車保険の解約、自動車リサイクル券の処理など、様々な手続きが必要です。これらの手続きをスムーズに行うためには、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。
手続きに不安がある場合は、自動車販売店や弊社のような買取業者に相談することをおすすめします。
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今回の記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。