「片付け業者」という言葉を見聞きしたことはありますか?
「部屋を片付けてくれるんだろうな」ということはわかりますが、実際にどんなことを依頼できるのかを正確に把握している人はまだまだ少ないと思います。
いつか片付け業者のお世話になる日に備えて、どんな仕事を依頼できるのかをあらかじめ知っておけば、適切なタイミングで片付け業者に依頼できるでしょう。
そこで本記事では、片付け業者に依頼できる仕事内容、依頼時の費用相場などについて解説していきます。
目次
片付け業者が行う業務内容
私たちSweepersのような「片付け業者」とは、部屋の片づけやそれに関連する作業をこなしてくれる専門業者です。
といっても漠然としています。具体的には以下の3種類の業務を行っています。
不用品の処分
片付け業者の業務のひとつは、部屋の中で邪魔になっているであろう不用品・ゴミの処分です。
不用品やゴミを片付けられない・捨てられない人は「仕分け・片付け」が上手ではないという理由が主な原因です。
ですが、不用品が山のようにある部屋の住人は、単に「片付けができない人」とは限りません。片付け上手な人であっても、「どこから何に手を付けるべきなのか…」と悩んでしまい、片付けをスタートさせることすら困難になっている場合も多いのです。
特に東京都の場合、粗大ゴミを定期的に回収してくれる日がないため、テレビ、冷蔵庫などの大型の粗大ゴミが何個もある場合があります。
しかし、山のような不用品やゴミをなんとかしなければ、部屋を快適な状態に戻すことはできません。
片付け業者は片付けや不用品処分のプロです。いわゆる「ゴミ屋敷」と呼ばれるレベル、尋常でない不用品やゴミが散乱している部屋でも、しっかりと片付けて、不用品を処分します。
不用品・ゴミの重量や状態などによっては業者でも対応できないこともありますが、素人では対処しきれないような不用品でも片付け業者なら対処できます。
室内の消臭
片付け業者は、部屋の不用品だけでなく、健全な日常生活を送るうえで大きな障害となる「室内の臭い」を消臭します。
片付け業者に依頼しなければならないようなレベルの部屋では、不用品やゴミが放つすさまじい悪臭・異臭が染みついていることが多いです。
そんな部屋の場合、ただ単に不用品やゴミを処分しただけでは、不快な臭いのために安心して生活することはできません。周辺の住民にも迷惑をかけてしまいます。
各種の消臭グッズをドラッグストアやホームセンター等で購入すればいいと思うかもしれません。しかし、プロの片付け業者として言うと、一般的な消臭グッズでゴミ屋敷レベルの悪臭・異臭を何とかすることは不可能です。
片付け業者は、業務用の消臭グッズを保有しています。時間がかかるケースもありますが、部屋に染み付いた悪臭・異臭をしっかりと消臭して快適な空間を取り戻します。
室内の清掃
片付け業者というだけあって、メインとなる業務は「清掃」です。
業者によって具体的な業務内容は異なり、室内の清掃に留まらず、次のようにさまざまな関連業務を請け負うところもあります。
- 庭の手入れ
- 引っ越し
- ハウスクリーニング
- リフォーム
- 室内の清潔さを維持するアドバイス・指導
部屋の規模や家具・日用品などの量にもよりますが、部屋の片づけはとても手間がかかるものです。片付け業者に依頼すれば、そうした仕事を完璧にやってくれるので、片付け業者のニーズは高まっています。
業者によって請け負う業務内容は異なりますので、依頼する前に業者に確認しておきましょう。
プロの一言アドバイス
片付け業者の業務は業者ごとに異なります。
業務の中には特別な資格が必要なものもあります。
特殊な依頼をする場合は、その内容に必要な資格を有しているかを業者に確認するのがおすすめです。
片付け業者に依頼するべき理由は?
何ごとにもメリットとデメリットがあります。料金を支払ってまで片付け業者に片付けを依頼するメリットは何でしょうか。
手間をかけずに部屋が片付く
片付け業者に仕事を依頼すれば、手間をかけずに部屋を片付けることができます。
「たかが片付け程度」と思う方もいるでしょう。
しかし簡単な部屋の片づけと、大がかりな片付け作業では、かかる労力も必要な人員も桁が違います。
テレビなどで「ゴミ屋敷」と言われる劣悪な住環境に住んでいる人を見たことがあると思います。
もし、「一人でゴミ屋敷を片付けてきて」と言われたら、あなたは引き受けますか?
例えば2階建ての一軒家が全室ゴミだらけの部屋になっていたら、
- 不用品の搬出および処分
- 必要な物品の収納作業
- 染みついた悪臭を消臭
という作業に何人もの人員を投入して、何時間、場合いよっては数日かけてようやくすべての作業が完了します。
めまいがするレベルの作業量です。
業者に依頼すれば、本来であれば莫大な手間のかかる清掃作業も、本人にはほとんど手間がかかることなく実現できます。
簡単にはできない消臭なども可能
片付け業者に依頼すれば、素人には真似できないレベルの消臭作業をこなしてくれます(業者によっては消臭作業を請け負っていないところもあります)。
片付けが必要な現場の多くでは、長らくその状態が続いたことにより悪臭・異臭が染みついており、簡単には消臭できない状況になっています。
市販されているような消臭グッズでなんとかなるレベルの悪臭ではありません。
消臭作業を請け負っている片付け業者は、業務用の消臭剤や強力な脱臭機を用いてしっかりと消臭します。
招集作業は、いわゆる「特殊清掃」と呼ばれるジャンルの仕事では必須の作業の1つです。時間は多少かかりますが、しっかりと悪臭・異臭を取り除いて快適な空間を取り戻します。
価値がある不用品は買取も可能
片付け業者に依頼すれば、不用品の中に価値があるものが含まれていれば買い取ってくれます(買取業も手掛けていない業者もあります)。
一般的な片付け業者は、不用品をすべて室外に撤去して処分します。家主や利用者にとっては不要なものであればそれで問題ありませんが、中には転売可能なものや、まだまだ使える価値のある物も混じっているのが普通です。つまり「値段がついて売却できる」ということです。
片付け業者が入る前に、価値あるものを運び出しておけばいいと思うかもしれませんが、やはり膨大な手間と時間がかかります。
古物買取を手掛けている片付け業者に依頼すれば、不用品の中から価値あるものを選りすぐって売却し、作業料金から買取価格を差し引いてくれるなど、お得な条件で不用品を片付けてもらえるのです。
プロの一言アドバイス
最近では、引っ越し業者の中にも不用品買取を手掛けているところがあります。
片付ける部屋の中にまだまだ使えそうなものが多く残っていると判断した場合は、不用品買取を手掛けている片付け業者に依頼すれば、少しでも費用を節約して片付け作業を依頼できます。
片付け業者の選び方
片付け業者を探すには、「片付け業者_お住いの地域名」と検索して業者を探すのがいいでしょう。
しかし、それでも何十件、時によっては何百件という業者が表示されるはずです。実際に依頼するのはそのうち1社だけですから、どうやって厳選すればいいのかと思うことでしょう。
そんなときのために、片付け業者の正しい選び方について解説します。
片付け業者を選ぶポイント
片付け業者を選ぶにあたっては、大きく分けて以下の2つの情報源を参考にしてください。
業者のホームページ
片付け業者を検索して表示された数社や、比較サイトでピックアップした数社の中から、実際に見積もりを依頼する3社程度を厳選します。その基準として役に立つのが、「業者のホームページ」です。
ホームページからは以下の情報をチェックしましょう。
- 業者の会社情報(本社所在地と創業年数)
- 片付け業の実績
- 過去の依頼時の作業内容がわかるもの
- 依頼できる作業内容
- 作業内容ごとの費用感
- 対応のスピード感
- 対応可能な時間、曜日
- 対応エリア
不明な点があれば「よくある質問」をチェックするか、電話等で業者に問い合わせて確認してください。
見積もり時の対応や見積内容
前項で挙げた情報で比較して、相見積もりを依頼する数社を厳選したら、連絡して見積もりを出してもらうスケジュールを決めます。
見積もりを依頼し、担当者が現場を確認している間に、以下の情報をチェックしてください。
- 担当者の対応の良さ
- 見積もり金額に納得できるか
- 見積もり金額が「安すぎない」および「高すぎない」
- 見積内容を質問したら丁寧に回答してくれるか
- その他、気になる対応や見積内容がないか
出てきた見積もりに不明な点があれば必ず確認しましょう。わからないまま契約してしまい、後になって後悔するケースも珍しくありません。
片付け業者に依頼する費用相場
片付け作業は、実際に片付けを行う現場を見ないと料金見積もりを出すことはできません。
ただし、「一般的にはこのくらいの金額になる」という費用相場は存在します。
私たちSweepersの場合、ゴミ屋敷清掃の料金として、
部屋の広さ | 費用 |
---|---|
1K / 1R | 6万円〜 |
1DK / 1LDK | 10万円〜 |
2DK | 15万円〜 |
3DK | 22万〜 |
と設定しています。これは自社にて一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しているため適正価格です。
ただし、あくまでも現場の状況を確認しないと具体的な金額を決めることはできません(「~」という記号を入れているのは、そのためです)。相見積もりでその現場にかかる費用をおおまかに確認し、その金額内で、納得できる業者に依頼するのがおすすめです。
片付け業者に依頼する際の注意点
片付け業者に依頼するにあたっては、以下のポイントに注意しましょう。
急いでいる場合は相見積もりをとる業者数を絞る
相見積もりには、より細かに相場を知ることができ、より良い業者を見つけやすいというメリットがあります。
しかし、一刻も早く部屋を片付けなければならないという事情がある場合もあるでしょう。
その場合は相見積もりを依頼する業者数を最小限に絞ってください。3社程度が無難です。
それ以上の業者に相見積もりを依頼すると、見積もりが出そろうまでに結構な時間がかかってしまうかもしれません。
口コミは鵜呑みにしない
業者を比較する際に「口コミ・評判」を気にするという方も多いですが、あまり鵜呑みにすることは禁物です。
口コミの中には誇張されているものや、意図的に良い情報を広げるのが目的の「サクラ」も混じっています。競争相手を貶めるためにわざとウソの悪い情報を流す業者もあります。
口コミや評判は、あくまでも参考情報の1つに留めておき、鵜呑みにせずに利用しましょう。
悪徳業者は絶対に避ける
同じ業界の者として悲しいことですが、片付け業者の世界にも、いわゆる「悪徳業者」が存在します。
必ず後悔する結果に終わりますので、以下の特徴を有する業者にはよく注意してください。
- ホームページの情報量が極端に少ない、またはそもそもホームページがない
- 見積もりがいい加減、またはそもそも見積もりをしようとしない
- 「処分費用無料」を謳い文句にしている
- 事業に必要な免許等を提示しようとしない(持っていない)
- 作業中の立ち合いを許可しない
プロの一言アドバイス
依頼したい仕事内容をその業者が請け負っているかどうかはきちんと確認しておきましょう。
例えば「価値ある不用品を買い取ってもらいたい」のであれば、買取を手掛けている業者が選定対象となります。
片付け業者と似ている業種
片付け業者と似た業務内容の専門業者には、以下のようなものがあり、特殊な仕事を依頼したい場合は相談してみたほうがいいでしょう。
遺品整理業者
遺品整理業者とは、亡くなった方の部屋を片付け、遺品の整理をしてくれる業者です。
遺族への心のケアや相続などの諸手続のように、遺族にとって必要なノウハウに長けています。
生前整理業者
生前整理業者が遺品整理業者と異なる点は、対象者がまだ亡くなっておらず、亡くなる前に資産の整理をしたい方が依頼する業者だということです。
こちらを専門にしている業者もあれば、遺品整理と一緒に手掛けていることもあります。
特殊清掃業者
私たちSweepersのような特殊清掃業者は、住人が亡くなった後の部屋を掃除する業務を請け負っています。
いわゆる「孤独死」のように、亡くなってから時間が経過しやすい部屋の清掃技術に長けています。
例えば、遺体やゴミの腐敗によって発生して部屋に染み付いた悪臭を消臭するための、強力な脱臭機材などを保有しています。
プロの一言アドバイス
こうした特殊な仕事の中には、専門の資格が必須なものもあります。
似ている仕事を手掛けているけれど専門家ではない業者に依頼すると、作業が低品質なものに終わる可能性があります。
特殊清掃などの特別な仕事内容は、専門業者に依頼するのが無難です。
【まとめ】便利な片付け業者への依頼は取扱い業務をよく確認
片付け業者は、普通の人では片付けるのが難しいような現場もしっかりと片付け、快適な空間に戻すことができる専門家です。
ただし、特殊な依頼をする場合は、その業務を請け負っていることや、そのための専門資格を有していることなどを確認しておきましょう。
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