孤独死現場特殊清掃茨城県かすみがうら市にて

家財整理特殊清掃

2022.6.16

2024.3.25

ご依頼経緯

お住まいだった男性が孤独死してしまったと大家さんよりご連絡をいただきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　茨城県かすみがうら市弊社の事務所から数分の場所です。ご家族がいないとのことでご遺品は全てこちらにお任せ、次の入居者募集に向けできるだけ費用をかけずに原状回復をとのご依頼です。

現場状況

梅雨明けの蒸し暑い日が続く時期。ご遺体発見まで死後４日。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４日前は元気にお友達とお茶をしていたそうです。

発見は比較的早かったにもかかわらずご遺体の損傷が激しいことが分かります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この部屋の日当たりの良さ、エアコンがついていなかったことがご遺体の腐敗を進めてしまったようです。ベットから下半身を床方向に投げ出したような体制でお亡くなりになっていたことがわかります。マットレス上に敷布団も敷いてありましたが、体液は床にまで広がっていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１Rの室内半分に体液が広がっています。家財は衣類や雑誌系が多くありました。

施工

特殊清掃前に作業がしやすいように家財を整理しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　体液でぐっしょりしたマットレスを臭いや液が漏れないよう厳重に梱包。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　運び出す際に血液等が見えないようにします。床面に漏れた体液は専用の薬剤を使い消毒。

今回は孤独死保険に加入していなかったこと、さらに故人様の保証人がすでにお亡くなりになってしまっていることもあり費用はすべて大家さん負担。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　できるだけ費用を抑えてほしいとのことでしたので特殊清掃に特化したコーティング剤を使用します。物理的に解体が困難な場所や今回のように費用を抑えたい状況には便利なアイテムです。

室内清掃やオゾン脱臭機による消臭を行いここまできれいになりました。これにてお引渡しです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　故人様はお隣にお住まいの方と大変親しまったようで、私たちが作業に入るまでの数日間お隣の方が毎日室内に入り換気をしてくれていたようでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　体液の量からもわかる通り決して臭気がなかったわけではありあません。体液で床は滑る。　　　　　　　　　　　　　　　　ハエもいました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何より、故人様の最後のお姿がはっきりわかる室内に入るのはきつかったはずです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もっと早く気づいてあげられたら、すまないとの思いで何かしてあげられること・・と不動産会社に鍵を借りて換気してくれたようです。作業をしていた私たちにも話してくれました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　孤独死してしまったことは悲しいことですが、ここまでしてくれる友人がいることはすてきなことではないでしょうか。孤独死でも孤独ではなっかたはずですね。