ご依頼経緯
「機械による事故なんですが・・」とHPを見たと工場長よりお電話をいただきました。
事故によって大量に流れ出た血液の清掃はどのようにすればいいのか?消毒は必要なのか?血生臭い臭いはどうしたら消えるのか?といった質問攻めの内容でした。
木材の加工をする機械のメンテナンス中に足を滑らせて作業員が巻き込まれてしまった。
機械が作動していた為、死亡事故になってしまい作業場所には大量の血液が流れてしまったままの状況だという。事故発生時の現場検証も終わり、すぐにでも業務に使えるようにしたいとのこと。
工場内の労災事故は初めてのことで、どのように対処したらいいのか分からず特殊清掃を行っている会社に清掃の仕方を教えてもらおうと思ったとのこと。
というのも、機械事故の清掃作業は専門業者がいないと聞き社内で何とかするしかないと思ったうえのお問い合わせだったようです。
工場の皆様でもできるような作業内容でご説明させていただきましたが、血液の量が多くお任せしたいと再度ご連絡があり弊社にて施工させていただくことになりました。
現場状況
加工工場内は最初に聞いていたよりも血液量が多く事故の激しさが感じられるものでした。
機械はもちろんのこと、床にもおびただしい量の血液が広がっていました。
避けきれなかったのか、血液をふんでしまい靴の跡も複数ついていました。
作業内容
今回は血液の洗浄、消毒が作業のメインとなります。
血液独特の血生臭い臭いも洗浄の為濡らすことで、再度臭いがあがってしまいますが、消臭作業後にはなくなることをご説明させていただきました。
血液は時間の経過とともに凝固し、ゼリー状に固まってしまいます。今回も一部がそのような状況でした。普段ここまでの血液を見ていない方が作業をされるのは、気持ちの問題で難しいのではないでしょうか。
洗浄作業後に院内消毒に使用される薬剤を使用し、万が一の感染に備え消毒作業を行いました。
この時点ですでに、血液独特の臭いの大半は消えていましたがご要望があったため、オゾンによる消臭作業も併せて行いました。
作業完了
今回の作業は工場の皆様のご協力もあり、約半日で終えることができました。
使用した洗浄剤や消毒剤、消臭に使用したオゾン脱臭機全て残存性がないものの為、作業終了後すぐに工場の再稼働が可能な状況になりました。
まとめ
今回のような機械事故の場合、その多くが被害の大きいものとなってしまいます。
被害の大きさに比例し、現場の凄惨さが増してしまうのも事実。
特殊清掃=孤独死と思われがちな私どもの仕事ですが、弊社では労災事故の清掃消毒業務にも対応しております。現在、工場事故のみでなく建設現場の事故に対応しているのは弊社だけ。
その為、日本全国対応させていただいております。
社内の事故で、血液や体液の清掃が必要な場合はご相談ください。
緊急対応ご希望の場合はお電話でお願いいたします。