茨城県龍ヶ崎市にて
ご依頼者:不動産管理会社様
場所:茨城県龍ヶ崎市
作業時間:特殊清掃・遺品整理1日、脱臭3日、原状回復工事2日(合計6日間)
作業人数:3名
建物:アパート1階 1K
費用:200,000円(税別) ※原状回復工事費別
ご依頼経緯
今回の物件でお亡くなりになられた方は生活保護を受給されていたとのことです。需給日に窓口に来ることはなくしばらく連絡が取れなかったため市役所職員が通報しご遺体発見となったようです。 ご依頼は市役所職員の方からの連絡でした。
生活保護を受けていた今回の故人様が発見に至った経緯は、連絡がとれないことを不審に思った市役所職員の方の通報だったようです。
定期的な連絡の大切さを感じる現場となりました。
私がこれまで作業に入った特殊清掃現場は大半が家財道具が多く中にはゴミ屋敷状態の中で孤独死されていたというケースもありました。
今回の現場は私にとっては初めてに近いほどのものが極端に少ない現場でした。
テーブルの天板のみがあり多少でも高さを出すためでしょうか、新聞紙がその下に敷き詰められていました。
窓際には道端で拾ったとみられる花が空いた酒瓶に飾られています。
テレビはテレビ台の代わりに発砲スチロールの上に置かれていました。
現場状況からお布団の中でお休みのところお亡くなりになったという状況が分かります。
カーテンの無い室内に目隠しをするためか窓の真ん中にカレンダーが吊るされていました。
カレンダーには好きなテレビの予定が書きこまれています。
今回死後日数は不明とのことですがカレンダーから死後2~3週間と推定されます。
気温が特別高かったわけではありませんが、体液が畳にもべったり漏れてしまっています。
今のご時世賃貸住宅でも隣にどんな方が住んでいるのかさえ分からないという方が多いですが、ご近所や友人との交流が万が一の際の早期発見につながるのではないでしょうか。
この仕事に携わってから、人とのつながりの重要さを改めて実感します。
この現場は原状回復工事(リフォーム)までスイーパーズにお任せしてくれたため大家さんのご要望で汚染されていない畳まですべて交換となりました。
ここまでの体液だと畳の下にも間違いなく体液の流出があるため、そちらも併せてご説明させていただいております。
ご遺品を整理していく中で故人様のお姉さんからのお手紙が数枚出てきました。
そのどれもに体を大事にねと故人様を気遣うお姉さんの言葉が書き記されています。
現場から出てきたお写真は数枚でしたが、お姉さまにお渡しできるよう不動産会社様にお渡しさせていただきました。
床下の体液洗浄やクロス剥がしを終了しOST法を用いたオゾン燻蒸を3日間行ったのち、クロスと畳を交換してお引き渡しです。
室内が一気に明るくなったように感じます。
今回の作業料金は短期孤独死保険に加入されていたため保険対応となりました。