ご依頼経緯
大家さんが1階に住む賃貸物件。最近やけにハエが多い・・そんな近隣住民の声もあり少し開いていた台所の窓から室内を除くと住民が倒れていたとのこと。初めて自己所有物件で孤独死がおきてしまいどのように対応したらいいか分からず近くの工務店に原状回復工事を依頼。ところが、工務店ではご遺体跡のあるままでは対応が出来かねる状況だったため弊社に工務店様よりご依頼をいただきました。今回のように、大家さんが“特殊清掃”という言葉を知らない場合、特殊清掃ではなく原状回復をいらいしてしまうことがあります。中間に別業者が入ることで、中間マージンがかかり本来の費用より高額な費用が掛かってしまうことがあるのでご注意ください。
現場状況
玄関から最も遠い場所に位置するトイレ、洗面所、浴室からキッチンまで広範囲に血液がありました。トイレ内部は真っ赤。これだけの吐血となると故人も驚きそして慌ててしまったのでしょう。室内のあらゆる場所を移動した形跡が見られました。また、壁には血でついた手形。止めどなく出る吐血を手で押さえふらつきながら移動していたことが分かります。苦しかったことでしょう。最期は台所で倒れられご遺体跡から片手にタオルを握っていたことが分かります。
作業内容
今回はご遺族が相続するか分からないため一次処理のみを行いました。「特殊清掃一次処理」とは今回のように相続問題などで時間がかかってしまうような状況の時、室内の状況が悪化してしまうことを防ぐ目的、また近隣住民への配慮のために行う初期対応のことをさします。
①消毒 ②害虫駆除 ③体液、血液の除去、④体液のついた物の梱包 ⑤簡易消臭
今回は相続人様がまだ決まらないとのことでしたが、近隣住民よりに臭い漏れ・害虫が気になると苦情が入ってしまっているため家財には手をつけず、一次処理のみを行いました。
作業風景
体液除去後、簡易消臭の為オゾン燻蒸を行い一次処理のお引渡しとさせていただきました。大家さんもひとまず臭いが消えたことで安心してくださいました。一次処理を行ってしまえば家財整理まで時間を空けてしまっても特段問題はございません。そういったときにも特殊清掃をご利用いただけたらと思います。
作業詳細
依頼者 工務店様
作業場所 東京都足立区
物件 木造賃貸
作業日数 1日