ご依頼経緯
今回は弁護士事務所様からのご依頼です。ご高齢の男性が一人暮らしをされていた一軒家にて20匹以上の猫を飼育していたそうです。室内は元から荒れていたとのこと。男性は持病が悪化してしまい長期入院から施設への入居が決まり室内を清掃売却できる状態にしてほしいとのご依頼です。
現場状況
玄関を開けると猫特有の目が痛くなるようなツンとした臭いがたちこめていました。室内をしっかり施錠していたため飲み水やえさがなく餓死してしまった猫や共食いしたであろう猫たちが複数なくなっていました。窓から脱出しようとしていた形跡があり、何とも言えない悲しさがあります。
室内の食品やえさ類は全て猫が漁った様子が見てとれます。 元々は男性の奥様が飼い始めた猫だったようですが、奥様が先に亡くなられ避妊手術をしていなかった猫たちがどんどん増えてしまったようです。ペットを高齢者が飼うメリットは多くあるかと思います。 しかし、万が一のことがあった場合ペットの預け先を考えておく必要があることを考えさせられる現場となりました。
施工
今回のお宅は、大きな戸建て住宅に加え農業用倉庫が数点あり物量はかなりのものとなりました。 2tトラック16台分の運び出しとなりました。 家財の整理後、消臭作業のためのコーティングや施工を行いました。 簡易消臭のみの施工でしたが消毒作業を行い引き渡しとなりました。
高齢者の急な入院で室内にペットが残されてしまいそれまでは綺麗だった室内がペット屋敷化してしまうことは珍しくありません。残念ながら今回の現場では生きている猫を助けてあげられませんでしたが、今後高齢化が進む日本での課題になるのではないでしょうか。
ご依頼詳細
ご依頼者:弁護士事務所様
場所:茨城県鉾田市
作業時間:7日間 ご依頼内容:生前整理、ペット屋敷消毒
作業人数:延べ36人
建物:戸建住宅 6LDK+庭、物置4個