ご依頼経緯
遠方にお住いの故人様の義弟さんよりHP経由でお電話をいただきました。 死後日数がかなり経過してしまっているため複数の業者さんから断られてしまい、どうしたらいいかとかなり切羽詰まった様子でのご連絡でした。 賃貸マンション2階3LDKトイレ内でお亡くなりになってしまったとのこと。 一人暮らしとのことでしたが、整理整頓されているものの荷物が多く形見分けのもの以外はこちらにお任せいただくこととなり、不動産会社様へ返却できるよう原状回復工事さらには遠方のご親族様に代わりお引渡しの立ち合いまでを弊社にて行うこととなりました。
現場状況
便器に座った状態ではなく、床に倒れるような状態で最期を迎えたようです。 トイレのドアが施錠されていたこと、マンションで壁が厚く換気扇も回っていなかったため臭気が外に漏れることなく発見が遅くなってしまったのでしょう。 壁に細かな粒が付着しているのは全てコバエの卵です。何週もサイクルを繰り返し私が見たときには生きたハエは数匹のみでした。 トイレのような狭い空間で長時間孤独死が起きたことが気づかれなかった場合、体液は行き場をなくし床にたまりその後巾木から壁(石膏ボード)をつたって上へ浸透していきます。 今回の場合はトイレの出入り口でお亡くなりになっていたことから建具を通じて廊下側のフローリングにも体液の浸透が見られました。床下、CFの下にも体液の浸透が想定されるため大掛かりな工事となります。
施工
室内のご遺品整理を行います。 ※こちらはご遺族様にもお立合いいただき形見分けのお品をお選びいただきました。 荷物がなくなったところで特殊清掃作業になります。 CFの体液除去➡建具解体。建具130㎝程まで体液が上がっていました。 クロス剥がし➡便座の取外し。※便座は不動産管理会社様より交換ご希望でした。 CFの下はやはり体液の浸透がありこちらも解体です。 物理的に解体が困難な場所はコーティングを施します。 側面石膏ボードも床下50㎝程まで体液があがったシミがあり部分解体となりました。 ※賃貸物件でトイレのような狭い空間では臭いの元を徹底除去しないとのちにトラブルの元となってしまうためしっかり行います。原状回復工事(リフォーム工事)前にオゾン脱臭を行いました。
原状回復工事を行い、トイレもすっかり元通りです。 室内清掃後不動産管理会社様へご遺族様に代わってお引渡しをさせていただき無事作業完了となりました。また、うれしいコメントもいただいております。
突然の兄の訃報とどうしたら良いのか途方にくれている所、色々調べていると、このコロナ禍に大変活躍貢献している。スイーパーさんに出会い、遺品整理から特殊清掃、そして引き渡ししリフォーム迄と全て迅速かつ丁寧に対応して頂き本当に助かりました。また、当方が特殊なパターンだった為(相続人では無い)為、色々とお手数もおかけしましたが最後迄安心してお任せ出来ました。このご時世、怖い業者も存在しますが、全てにおいて満足出来る結果となり心の底から感謝で一杯です。本当はもっと星だらけにしたいです。
後日ご遺族様よりスタッフみんなに美味しい贈り物をいただきました。ありがとうございます。
ご依頼内容
ご依頼者:ご親族様
場所:茨城県神栖市
作業内容:特殊清掃+ご遺品整理+現状回復工事+お引渡し代行
作業人数:8名
建物:賃貸住宅 3LDK