ご依頼経緯
ご遺族様(故人のご兄妹)からのご依頼。
分譲マンション内にて、遺品整理に加えて、特殊清掃から原状回復工事、マンション売却までを依頼したいとのことでした。
ご親族様は遠方にお住まいの為、葬儀の打ち合わせの合間に貴重品の捜索や形見分けを行いたいとのご依頼だったので、お見積りをしながら特殊清掃一次処理、貴重品捜索のお手伝いをさせていただきました。
今回のマンションは弊社にてこれまでに複数回作業に入らせていただいた物件のため、管理組合の方が今後について悩まれていたご遺族にうちの会社を紹介してくださったようです。
現場状況
室内は3LDKという広々とした間取り。生前はご夫婦で学校の先生をされていたとのことで、生徒さんと写した写真やたくさんの年賀状、お土産にもらったであろうキーホルダーがそれぞれ分類され収納されていました。
「先生お元気ですか?」とたくさんの年賀状から故人が生前生徒さんたちから人気のある先生だったことがわかります。先生に喜んでほしくてお土産を購入したことがある方は多いのではないでしょうか。
私も先生にお土産を渡したことがありますが、その後のことは考えた事がありませんでした。
こんな風に大切にとっておいてくれたらうれしいなぁと思いながら作業に入ったことを覚えております。
室内は全体的にものが多めでしたが、職業柄授業に使用する物が多いだけでゴミなどは少なく貴重品捜索も楽に行う事ができました。健康に気を使われていたのか、サプリや通販購入の健康器具が目立ちました。今回探すのが大変だったのは定期購入をしていたサプリなど。解約方法をご高齢のご親族様にお任せするのは心配だったため一緒に探させていただきました。今の時代便利なネット契約が多いですが、本人以外が解約するのは大変です💦メールアドレスにパスワード、使用したクレジットカードなどが分からないとどうしようもありませんからね。
故人様が亡くなられた場所は、浴室への入り口付近。ご遺体跡から、浴室から出た際にそのまま倒れこんでしまった様子が伺えます。
故人の最期のお姿がはっきりわかる現場はご家族には見せたくないので一次処理を行い、ご遺体跡が見えないよう養生してから一緒に遺品整理をおこないまいした。ご親族様はもちろん在宅内で故人がお亡くなりになられていることは知っています。ご遺体跡は見えないようにすることも私たちの大切な仕事の一部です。
さて、ご兄妹といえども大人になってらは頻繁に家に出入りすることはないでしょう。まして貴重品の収納場所やレンタル機器、保険などの加入状況など把握されているほうが珍しいもの。今回は手分けしながらの捜索となりました。ある程度の貴重品捜索を行ったあとは私たちにバトンタッチ。2日かけマンションから家財の搬出を行いました。完全消臭もしっかりおこないなにかあったことなど分からない状態に仕上げました。
作業内容
- 特殊清掃
- ご遺品整理
- 内装解体
- 原状回復工事
- 不動産売却
今回はご遺品整理に加え、特殊清掃~原状回復工事、不動産売却まで、一括でご依頼いただいたため、スムーズに作業を完了させることができました。
広々とした空間を取り戻すことができ、室内の雰囲気もだいぶ明るくなった印象です。
こちらのマンションはファミリー世帯のため購入者もすぐ決まりました。特殊清掃が必要な現場の売却は完全消臭が必要不可欠です。綺麗な状態にしてしまえば売却しやすくなります。
特殊清掃前は全面絨毯張りのフロアでしたが、売却を考えフローリング施工に変更いたしました。そういったご提案や施工が出来ることも弊社の強みとなります。
在宅死(孤独死)の特殊清掃と同時に、遺品整理から不動産売却または戸建ての場合解体工事などのご依頼が多いのは茨城だからでしょうか。依頼者様の多くは葬儀や相続の手続きでお忙しい状態。物件のことは全てお任せいただくことが可能なので助かったと言っていただけます。
特種清掃だけ、遺品整理だけ、内装リフォームだけ、不動産売買だけと個別に依頼していたのでは大変ですからね。どこまでを業者に依頼したいのかを明確にしたうえで業者選びを行うのがいいでしょう。