ご依頼経緯
親族様からのご依頼。「最近連絡もなく、しばらく姿も見ていないので久々に行ってみたら異臭がして寝室のほうに行ってみると…」。久々の帰省で発覚してしまった事実。気温もまだ暖かったため、ご遺体の腐敗も進んでしまっている状態でした。一般的に「孤独死」が起きてしまってからある程度の時間が経過してしまうと腐敗が進み臭気が発生します。その臭気に近隣の方が気付き、発見に至るケースも多くあります。しかし、今回のような気密性がしっかりとした戸建て住宅などは臭気が漏れず、発見までの期間が長くなってしまうことも多々あるのです。
現場状況
在宅でお仕事をされていたようで、室内には多くの段ボールやお仕事で使われていたであろう書籍や家電類、書類が積み重なっていました。現場状況からも誠実でお仕事熱心な方だったことが分かります。2階部分には寝室があり、ご遺体跡から布団に横たわったまま亡くなっていたことが分かります。幸いにも、生前は布団を何層も敷いていたようで体液が床までは浸透していない状態でした。
作業内容
今回は特殊清掃に加え、「遺品整理」後の解体工事も同時にご依頼いただいております。
- 1日目…1階部分「リビング、キッチン、居間」のご遺品整理
- 2日目…2階部分「体液が付着した物」の撤去・ご遺品整理
- 3日目…不要物「可燃物・家電製品などの不燃物・紙類」の搬出
以上全ての作業完了後に解体工事に入らせていただきました。
作業終了
解体工事も無事完了し全ての工程を終え、お引渡しさせていただきました。今回は物量も多くとてもやりがいのある現場でした。高齢の方に見られる傾向ですが、銀行ではなく自宅で「現金貯金」をしている方が時々いらっしゃいます。こちらの現場でも今回遺品整理をさせていただいている中で、多額の現金が確認できました。こちらは「取り置き品」として、大切に保管した上で親族様にお返しさせていただきました。中には貴重品類をそのまま持って行ってしまう悪徳業者もいます。「遺品整理」をお考えの際は事前によく調べ、信頼できる業者に依頼することをお勧めします。