特殊清掃業者は悪徳業者が多い?追加料金がされるってホント?臭いが取れないことがあるってホント? 一生に一度頼むか頼まないかといった業者が私たちの行っている特殊清掃業者ではないでしょうか。もちろん身近な人で特殊清掃業者に依頼したことがあるなんて人もそういるわけではないかと思います。
しかし、身内にもしものことが起きた際は、迅速に自身にとっての良い業者を数あるネット情報の中から選び依頼する必要があります。その際に間違った判断をしてしまい、トラブルに巻き込まれてしまう方々が多くいるのもまた事実です。
ネットの情報だけで業者の技術力や悪徳業者を見極めることは非常に困難なことではないでしょうか。
それは、私たちSweepersが携わっている「特殊清掃の依頼」にも当てはまると考えています。
今回の記事では特殊清掃業者の本音を交えながら、本当にお客様に伝えたいことを解説していきます。
大切なご家族の思い出を無下にする業者も多数いるからこそ、伝えたいことがここにはあります。
ぜひ最後までお読みください。
目次
Sweepersの使命|悪質な特殊清掃業者に騙されてほしくない
ご家族がお亡くなりになり、特殊清掃が必要だからこそ、丁寧、信頼、迅速が必要であり、またご家族の悲痛な悲しみに寄り添いながら思いを整理できることが私たちの使命だと考えています。
しかし非常に残念ながら悲しみの中、特殊清掃を依頼するお客様の心情につけ込んだ悪質な特殊清掃業者がいるのも実情のようです。
孤独死の特殊清掃範囲は多岐に渡りますが、大まかに次の2つの作業範囲に分かれています。
- 簡易的な表面の体液洗浄消毒の特殊清掃のみ(緊急一次処理)
- 完全消臭を目的とした特殊清掃と家財整理(遺品整理)必要であれば原状回復工事
特に、2の完全消臭には、経験値に加え、住宅の構造などの専門知識、建設業の許可や専用機材が必要になりますが、作業に必要な道具や知識も備えていない業者が後を立ちません。また、お客様から料金をいただき家財の撤去を行うには“一般廃棄物収集運搬業許可”が必要となります。この許可を取得していないにもかかわらず、車に乗せているような業者は違法業者の可能性があります。
また、1の一次処理作業のみにも関わらず、完全消臭可能とうたっている悪徳な業者によってお客様が騙される事例も多いのが昨今問題視されています。
まずは、実際に遭ったトラブルを3つ紹介するので、もし現在依頼している業者に当てはまる項目が重なるようであれば、すぐにでもSweepersへご相談ください。
Sweepersへ実際に依頼された事例3選
ここ最近、Sweepersへ相談されるお客様の中でも、「一度別の業者に依頼したけれど、きちんとやって頂けてないため、Sweepersへ相談した」という、所謂、やり直し案件が多発しています。
賃貸物件を所有している大家さんや、アパートで孤独死を遂げられた故人のご家族は、もう一度別の業者に特殊清掃に入ってもらうことで二重のコストがかかること、引き渡しができないことによる家賃の負担、故人の住んでいた部屋に行かなければならない心の負担は、私たちも胸を痛めています。
2章では実際にSweepersへご相談されたお客様のトラブル事例を3つに分けて紹介するので、参考ください。
- 特殊清掃の知識がない便利屋へ依頼したケース
- 臭いが取れず業者と連絡が取れなくなったケース
- 特殊清掃の手順が分からない業者に依頼したケース
特殊清掃の知識がない便利屋へ依頼したケース
所謂「便利屋業」を生業としている業者が、特殊清掃の知識はおろか実績もなく請け負うケースがあります。
そもそも便利屋とは、どのような相談内容でも引き受ける業種であることを念頭に置いてください。何でも引き受けることと、専門知識があり実績があることは繋がりません。知識としては広く浅くといったところでしょうか。
よって、特殊清掃に関して必要な知識、機材もなく、完全消臭があたかも可能とアピールしているケースが発生しているのです。
こういった便利屋と契約締結をした場合は、完全消臭も含んだ契約内容だったのにも関わらず、臭いが消えないことがほとんどです。
さらに、契約内容と作業結果が異なった場合、当然、お客様は便利屋にその旨を連絡するでしょう。
しかし、これまで何度も申し上げている通り、便利屋自体が知識ゼロのことが多いため、対応できず、孤独死がおきた現場の消臭はこんなものだと一方的に言い切られ連絡が取れなくなり、泣く泣く別の業者に依頼することが多発しています。
故人からの体液は表面だけを拭き取るだけでは完全消臭は皆無であり、専門機材と知識の両面を兼ね備えている特殊清掃業者に依頼することがお客様にとって安心できるベストな方法といえます。
臭いが取れず業者と連絡が取れなくなったケース
元々割安でサービスを提供している便利屋では、臭いの根本が取れないことや、専用の機材を用意できないため、都合が悪くなったら逃げてしまう業者が後を立ちません。
見よう見まねで賃貸物件のハウスクリーニングを請け負っている便利屋もいるようですが、ハウスクリーニング自体もまともに仕上げることができない業者がいるのです。
言うまでもありませんが、上記のような便利屋が特殊清掃を完遂できるとは思わないですよね。
しかし、実際に便利屋に依頼したことで、作業を完全に仕上げることなく連絡が取れなくなるケースがあるのです。
こういった連絡が取れなくなる共通点が、「費用を先払いしているため」業者が中途半端な仕上げで逃げてしまうことです。
このような業者がいることに私たちも非常に憤りを感じていると共に、故人のご家族や、アパートの大家さんの感情を察すると、言葉が見つかりません。
私たちにできることは、悪徳業者の事例を発信し善良な業者に出会える手助けになればと思っています。
特殊清掃の手順が分からない業者に依頼したケース
専門知識のない業者は、そもそもの手順を理解していません。
特殊清掃の手順を大まかに解説すると、
- 特殊清掃を先に行う
- 遺品整理
技術的な部分も含め、このような手順を知らない業者は、上記の1と2を逆にしてしまいます。
声を大にして言いたいですが、「特殊清掃が先、遺品整理は後」が本来の手順になります。
なぜこのような手順なのかというと、遺品整理を先にしてしまうと、故人の体液を無意識に踏んでしまう恐れがあるからです。
部屋の中の体液は故人様の一部と考えるため、依頼された清掃業者が体液がある中で部屋の中を歩いてはいけません。
また、遺品整理を先に行うことで外へ持ち運ぶ際に、室内も含め、共有部分にも体液を広げてしまい、結果として近隣住民や管理会社とのトラブルを引き起こす原因にも繋がります。
このようなことから、まずは特殊清掃が先、その後遺品整理を行うという手順が成り立つのです。
現状を取り巻く背景
便利屋やハウスクリーニング業者が、技術面や特殊清掃に必要な機材、また、特殊清掃の手順ややり方を簡単に考えていることもあり、いざお客様と契約を締結し特殊清掃の実務に入っても、まともな作業が行えません。
私たちの経験上、故人の体液までを綺麗にし、原状回復することができる便利屋を見たことがありません。
また、資格保持は業務内容によっては、有資格者のみしかできないという、所謂、信頼性の高い資格があります。
例を挙げると、不動産を購入する際の契約行為の内、重要事項説明書という書面の説明を受け、書面内容に納得した場合、購入者は署名と捺印を押印します。
この重要事項説明書の説明ができるのは、宅建士資格を保持している有資格者だけとなり、もし、宅建士資格を保持していない別のスタッフから重要事項説明を受けたとしても、説明を受けたと認識されません。
それ程、重要な事項が書かれている書面になります。
こういった有資格者によって正しい情報や大切な契約の取り交わしをすることで、トラブルなく契約を遂行したり、お客様にとっても安全な取引ができるという安心感にも繋がります。
しかし、世の中にある資格の中でも資格費用を支払えば有資格者となることができる資格があります。
例えば、事件現場特殊清掃士なども通信教育で誰でも数時間で取れてしまう民間の資格になり、「事件現場特殊清掃士保有≠安心」と解釈するのは時期尚早です。
特殊清掃で安心につながる資格は、「建設業許可」、「解体業許可」になり、いずれも部屋の状態によって解体が必要な場合に必須となる資格になります。
また場合によっては遺品整理も同じタイミングで頼みたいと思うお客様もいることでしょう。
遺品整理に関しては、「一般廃棄物収集運搬業許可」、「古物商」を保有しているかを確認してください。
私たちSweepersと専門知識のない会社の違い
では、「善良な業者を見極める眼力」とはどう養っていくべきなのでしょうか。
4章では、私たちSweepersと専門知識のない会社の違いを比べているので、違いを理解しましょう。
- 見積もりに複数人で来る
- 質問に対して曖昧な回答
見積もりに複数人で来る
Sweepersでは、お客様からご相談頂いてから、最短で当日お見積もりにお伺いすることがあります。
どんな現場でも見積もりにお伺いするのは熟練のスタッフ1名のみになり、複数人で行くことはありません。 ※見習いのスタッフを同席させることはあります
では複数人で見積もりに来る業者に遭遇した場合、どこをポイントに見ていくか解説しましょう。
専門知識がない場合複数人で見積もりに来る場合がある
現場に慣れていないスタッフが多ければ、1人で見積もりに来ることを避ける傾向があります。
それだけ特殊清掃の現場では、通常のハウスクリーニングとは異なる薬剤や機材を使用し、さらに、繊細な対応を同時に行う必要があるため、未経験や実績のない業者は1人での対応は不安なのでしょう。 また、自社で施工ができないために施工できる会社の方に同席させる場合もあります。
ただし、複数人で見積もりに来た=悪徳業者と即刻結びつけることはおすすめしていません。次のポイントも含め総合的に判断しましょう。
契約を取ることしか考えておらず囲い込みされる場合がある
よくある「囲い込み」をされる場合は、どのような場合でも契約を締結するのは避けてください。
複数人で来る場合は、特に注意を払いましょう。
この2つが結びついた業者は、一旦検討することを伝え、他の業者に相談するべきです。
質問に対し曖昧な回答
特殊清掃を依頼される方も初めての方がほとんどです。初めてだからこそ、見積もりの際に業者に対しての質問があるのは当たり前ですよね。
故人の一部が残されている部屋だからこそ、ご家族としては丁寧に清掃に入ってもらい、トラブルなく引き渡しを終え次の入居者のために元の状態に戻すことを求めるはずです。
そのためには、疑問が浮かび業者に念入りに確認するのは当然ですが、そういったお客様からの質問に対して、曖昧な対応だったり、確認すると言いながら回答が一向に来なかったりする場合もあるのです。
知識のない業者はこういった雑な対応を取るケースも少なくありません。
お客様にこれだけは伝えたいこと
注意すべきポイントを4章では紹介しましたが、悪質な業者と契約したことでトラブルを抱えるお客様が多いため、私たちSweepersがお客様に対して伝えたいことを5章では2点紹介します。
- 相見積もりの取りすぎはNG
- 軽トラ1台で積み放題は思わぬ落とし穴がある
相見積もりの取りすぎはNG
故人がお亡くなりになってから、発見、依頼ができるようになり実際に特殊清掃に入るまでは、期間が短いに越したことはありません。
しかし、これまで伝えてきたように見積もりは相見積もりを取る前提で考える必要があるのも然りです。ここでのポイントは相見積もりを依頼する業者の数に焦点を当てて考えましょう。
例えば4社も5社も依頼すると、見積もりのための日数も必要となるため、特殊清掃に入るまでも全てスケジュールが後倒しになります。
体液は時間と共に床材や壁紙に浸透し、建物の躯体にまで染み込んでいく性質を持っているため、相見積もりは2社、もしくは3社程度で考えましょう。
軽トラ1台で積み放題は思わぬ落とし穴がある
特殊清掃と遺品整理を同時で行う場合の不用品や廃棄物は、それぞれの自治体の処理方法に従って処分しなければいけません。
経験上、軽トラ1台で特殊清掃を行うのは無理があります。
軽トラ1台でのパック料金を提示している業者は、作業日当日に追加料金が上乗せされてしまう可能性もあります。なぜならば、可燃ごみだけを満載に積み込むのと、家電リサイクル品(冷蔵庫や洗濯機など)を満載に積み込むのとでは処分にかかる費用が大幅に違うからです。あたかもパック料金と安く見せかけ、後になって高額な追加費用を請求されることが多いようです。
本当に良い特殊清掃業者を選ぶために見るべきポイント3選
6章では実際に業者に見積もり依頼する際の見るべきポイントを3つに絞って紹介します。
これは相見積もりを取る場合も共通しているポイントになるので、見積もりを取る業者全てに対し行ってください。
- 公式サイトに事例が掲載されている
- その業者のSNSをチェック
- とにかく質問をしまくる
公式サイトに事例が掲載されている
会社毎に公式サイトを保有しているのは今や当たり前な世の中です。業務内容や実際のお客様の声などを掲載していることや、現場の事例を事細かく紹介していることで、その業者が特殊清掃の実績があるのかないのかがチェックできます。
中には実際の現場写真を掲載しておらず、商用利用可能な画像を掲載している業者もいますが、事例とリンクしないので鵜呑みしないよう気をつけましょう。複数の特殊清掃会社の㏋を見ていると同じ人が何人も出てくるなんてことがありますがそれは無料で使える素材となります。
その業者のSNSをチェック
公式サイトと同様に、日々の作業内容をSNSで投稿している場合もあります。Twitter、Instagramなどのアカウントを持っている場合、公式サイトにバナーが貼り付けられていることが多いため、サイト経由でSNSのチェックもしてみましょう。
SNSでは様々な情報が分かります。例えばどんなアカウントをフォローしているのかだけでも、その業者の信頼性や人となりが予測できます。
とにかく質問をしまくる
3章で解説した「質問に対して曖昧な回答をする」に繋がることですが、質問を躊躇する必要は全くありません。
例えば、施工方法の説明や万が一臭いが完全に取れなかったときの補償を詳しく説明されないようであれば、率直に質問してみることで、施工後のトラブルを回避できます。
疑問に感じたことを解消しない状態で契約を締結してしまうと、「聞いてない」というトラブルにもなり兼ねません。
信頼できる業者なのか、適当に回答を合わせている業者なのかで、本来の業者の在り方が分かるはずです。
特殊清掃を依頼するときはなるべく短期間で
故人がお亡くなりになり発見されるまでの期間や、その後の警察の現場検証を経て、所有物やご遺体の引き取りができるまで、1週間程度〜10日、長いときでは2週間程の日数を要することがあります。
その間、故人がお亡くなりになった部屋は誰も入室することができません。
この期間の間もご遺体から出た体液などは建物内部へ浸透し続けているため、警察の検視終了後、ご遺体を引き取ってからは、なるべくタイトスケジュールで特殊清掃業者への見積もりや作業開始をする必要があります。
業者の下調べはご遺体の引き取り可能日までの間で行い、2社程度見積もりや相談を事前に進めておき、おおよその検視終了も予測しておくと早い対応ができる可能性もあります。
まとめ
インターネット上で掲載されている情報を全て鵜呑みせず、業者や担当者の人となりを把握するためには、やはり対面で会うことが必須になります。
ましてご家族が住まれていた部屋を清掃する業者は、丁寧に行ってもらいたいものですよね。
ネット情報が飽和状態になっていることもあり、間違ってはいませんが、現場からの目線では少し異なる情報がいくつか掲載されているのも実情です。
私たちSweepersはお客様のご負担を軽減させられるよう、現場を経験しているからこそ伝えたい思いがありました。
お客様が善良な特殊清掃業者に出会えるよう、また、私たちSweepersのサイトを見つけてもらえるようにと心から願っています。