今、この記事を読んでいるあなたは、実家を相続した後空き家と化していることにお困りの方ではないでしょうか。
空き家問題においては、日本でも国全体で抱えている問題の1つです。
特に、あなたのように遠方に住まいを構えている理由から、維持管理の時間を確保することができず、家屋の劣化が進みさまざまな問題に悩んでいると察します。
空き家問題は、
- 家屋の劣化による倒壊の恐れ
- 庭の草木が伸び放題で生活道路にまで伸びている
- 害虫の発生
- 景観の悪化
- 不審火や放火の対象になりやすい
- 治安問題
など、放置するだけであなた個人の問題ではなくなり、近隣住民とのトラブルにも発展する恐れがあるのです。
相続した空き家をどのように解決していくかは法定相続人のあなたの判断によりますが、売却においても賃貸で貸すにしても、中にある家財を整理しなくてはなりません。
そこで本記事では、相続した空き家の家財整理方法、相続時に必要な知識、空き家を放置することによって発生するペナルティを解説していきます。
目次
家財整理は断捨離ではない
家財整理と聞くと、一見、必要でない物を断捨離することと捉えがちですが、一般的に家財整理とは、「家の中の家財を整理すること」であり、遺品整理、生前整理、空き家整理の3つの整理を総じて家財整理と呼んでいます。
家財整理の種類 | 整理の内容 |
遺品整理 | 所有者が亡くなった後、遺族が家財や不用品を整理すること |
生前整理 | 家財の所有者が生前のうちに整理すること |
空き家整理 | 家屋の所有者が亡くなった後、相続人が家財などを整理すること |
所謂、家の中を整理する断捨離とは、所有者以外の人が気軽に整理できることであり、生前整理とも意味内容が違うことが分かります。
また、家財整理は、所有者以外の親族や相続人など複数人が関わり家財を整理し、所有者以外の意向が反映されてきます。
特に、宝飾品、自動車、建物や土地などの不動産整理には、相続税などの影響と法的手続きのも期限が求められるため、専門的な知識を合わせ持つ家財整理業者に依頼することで1つ1つ滞りなく家財整理を進めることができるでしょう。
まずは、家財整理をする前に相続に関しての知識を高めることが大切です。
空き家清掃の前に相続の知識を!
ご自身が相続人となり空き家を相続すると、早速家財整理に取り掛かりたいところですが、その前に税金や空き家の処分方法を考えておかなければいけません。
もちろん家財整理を先行しても問題ありませんが、空き家を相続することで発生する税金や手続きなども念頭に入れておくべきでしょう。
空き家の相続には相続税がかかる
相続税とは、亡くなった方から財産を相続した場合に支払う税金になります。厳密には、プラスの財産とマイナスの財産や葬儀費用を差し引いた財産に相続税が課税されることになります。
空き家の相続はプラス財産を相続したことになるため、たとえ誰も住んでいない空き家であろうと相続税の対象となる財産になるのです。
また相続税の納税は期限が設けられており、「相続開始より10ヶ月以内」に最寄りの金融期間や管轄の税務署へ納税します。
空き家を相続すると固定資産税がかかる
相続税とは別に、建物や土地などの不動産を相続すると、固定資産税の支払いも生じます。
不動産相続のタイミングで、所有者は故人からあなたに移行されるため、固定資産税の支払い義務であるあなたが固定資産税の納税義務を負うのです。
固定資産税は、毎年1月1日時点での不動産所有者に納付書が送られてくることで納税額が確認できます。
誰も住んでいない空き家の場合でも、固定資産税額が減額されることはありません。
相続した空き家の解決方法を決める
住んでいない家でも、所有をしている限り固定資産税は毎年納税義務のある税金になります。
また、空き家のまま管理をするにしても、定期的に清掃のスケジュールを決めておかなければいけないため、労力共に大変でしょう。
そんな負担から回避するためにいくつかの解決方法があるので、ここで紹介していきます。
- リフォームやリノベーションをし住み続ける
- 売却をする
- 賃貸として貸す
- 解体し更地にする
- 空き家バンクへ登録する
維持管理方法を検討する
例えば2−3での解決方法の中に「空き家バンクへ登録する」ことを紹介していますが、空き家バンクへ登録すると、空き家を借りたい人と空き家を貸したい人をマッチングさせることができ、有効活用への期待が持てます。
しかし、借りたい人が現れるまでは、空き家の劣化を防ぐためにも管理し続けなければいけません。
それは、空き家の解決方法が未定の場合も然りです。
近隣住民に迷惑のかからない維持管理は遠方に住まれている方にとって負担と隣合わせでしょう。
そこで、Sweepersのような空き家清掃や家財整理の専門業者に一部を任せながら負担にならない方法を見つけることが必要です。
誰でも家財整理ができるわけではない
ここでは家財整理の中の「遺品整理・空き家整理」に関して解説しましょう。
家財整理は親族であれば誰でも整理ができる訳ではありません。
遺品整理であれば、遺産相続人、空き家整理であれば、空き家を相続した相続人が整理する資格を持てます。
しかし、中には遺産相続人が複数いる場合も多く、相続人同士でトラブルに発展する可能性もあります。そのような場合、遺産分割協議で遺品の所有権を明確に決めておくことでトラブルを避けることもできます。
相続人の1人に家財整理の立会いや窓口担当になってもらうなどを事前に決めておくことも早期解決のポイントになります。
空き家の解決方法は家財整理が基本
空き家の室内に故人の所有物が溢れている状態では、売却でも賃貸でも買い手や借り手を見つけることは難しいでしょう。
どんな解決方法を選択しても家財整理は基本になります。
とはいえ、自力で全てを片付けたり、各相続財産を仕分けするのには限界があります。
では、次の章では家財整理専門業者に委託することを前提に手順やメリットを解説していきます。
空き家の家財整理は専門業者へお任せするのがベスト
故人の思い入れのある品物や、家具の多い家財整理を自力で行うには、相当な労力が必要になります。
中には処分するべきなのかご家族で所有するべきなのか判断のつきづらい物もあるでしょう。
常に家財整理には判断が必要になるため、ご家族にとっては相当な負担になります。
ここは家財整理の実績ある専門業者に任せ、負担を軽減させましょう。
4章では空き家の家財整理をSweepersで請け負った際の手順を解説していきます。
お問い合わせ
365日24時間受け付けが可能なため、いつでもお客様の相談をお受けできます。
詳しい問い合わせはSweepersの家財整理問い合わせページかお電話にてご連絡ください。
https://sweepers365.com/sv-relic.html
お問い合わせ後はお見積もりにお伺いします。
場合によっては相談された当日にお見積もりに伺う場合もあるため、急ぎの場合はその旨お聞かせください。
成約と作業日程の決定
空き家の中を拝見し、お見積もりを提示します。その際、不明点があれば遠慮なく質問をしてください。
全てご納得後、作業日などの打ち合わせに入ります。
探索・仕分け・包装・分別
思い出の品や遺品など、不用品の仕分け作業をお客様と都度相談しながら作業を進めていきます。
特に判別の難しい品物などは相談させて頂いた上で作業をします。
家財などの粗大ゴミ、不用品回収、可燃ゴミと不燃ゴミ、電化製品、AO機器、車やバイク、自転車の処分の代行もお引き受け致します。
最近では一般廃棄物収集運搬業許可を取得していないにもかかわらず、自社で廃棄物を回収処分している業者を多く見かけます。許可のない事業者がお客様から費用をいただき収集運搬処分を行う事は違法ですので、一般廃棄物収集業の許可があるかを確認することをお勧めいたします。
不用品買取
買取可能な家財などの買取費用のお見積もりを提示します。
特に大型家具は処分費用が高額になるため、リサイクルやリユース可能な商品は買い取らせていただきます。
清算方法は、家財整理の総額から買取費用を相殺させていただきます。
破損や傷などで値がつかないこともあるので予めご了承ください。
簡易清掃
全ての家財の持ち出しが完了した後、ハウスクリーニングを実施します。
Sweepersでは家財整理のほか、特殊清掃も委託しているため、清掃に関しての専門用具を取り揃えており、空き家の室内を綺麗な状態に戻すことができます。
室内の確認と清算
家財整理にて見つかった貴重品や貴金属、通帳や印鑑、写真などの思い出の品物は全てお客様よりご確認いただきお渡しします。
その後全ての作業を確認、ご納得いただけた段階でお支払い、作業完了となります。
Sweepersは本社が建設会社になるため、家財整理だけでなく、空き家維持管理清掃、また売買や更地にする際の解体工事もご相談いただけます。
建設会社ならではの家の専門知識を兼ね備えているので、売却や更地、また引き続き管理していく際は合わせてご相談ください。
家財整理業者に委託することで得られる4つの安心
空き家とあなたの居住地の距離によっては、自ら家財整理のために往来するスケジュールを組むことも難しいのではないでしょうか。
自力で家財整理する場合と比較すると、当然コストが付きものですが、家財整理や空き家整理に特化した専門業者に依頼することで圧倒的に効率良く整理が進みます。
5章では家財整理業者に委託することで「安心」に繋がる4つのメリットを紹介します。
- 作業全体を任せられる安心
- 専門的な知識を持ち合わせている安心
- 時間短縮に繋がる安心
- 家財整理だけでなく総合的に相談できる安心
作業全体を任せられる安心
空き家の家財整理の範囲は、実に範囲が広く、単に所有物を処分したり整理するだけではありません。
遺品整理、不用品回収、特殊清掃、車や不動産の名義変更に至るまで、1つ1つを丁寧に仕分けし対応していく必要があります。
この内容を1日で全て終わらせることは、さすがに自力では難しいと考えます。
その点、専門業者に委託すると、複数人で作業を進めていき、手際良く仕分け作業や不用品買取などを分けてくれたり、その場で買取査定も分かるため、非常に効率的です。
専門的な知識を持ち合わせている安心
家の中には意外にも危険物と括られる物が溢れています。
例えば、カセットコンロのガスやライター、スプレー缶など、自治体によって不燃ゴミとして処理できない物が割と多く残っています。
その多くが中身が使い切っていない物のため、空き家に放置しておくことで劣化し、夏場の高温などが理由となって破裂してしまう恐れがあります。
家財整理業者には、もちろんこういった危険物の取り扱い方法や処分方法も熟知しているため、適切な処理を任せることができます。
時間短縮に繋がる安心
親族総出となり空き家の家財整理を進めるにも、互いのスケジュールや必要な設備、また場合によっては軽トラックなどのレンタルも揃える必要があるでしょう。
人数が多い分、スケジュール調整は困難になり、日数だけが経過してしまう可能性もあります。
ここまで幾度と記述していますが、家財整理業者に依頼することで、タイトなスケジュールで終わらせることができるのです。
家財整理だけでなく総合的に相談できる
家財整理業者の事業形態にもよりますが、ここではSweepersを例に解説しましょう。
Sweepersは、ただ空き家の家財整理だけを完遂して終了するのではなく、この先お客様が空き家をどう解決していくのかによって、さらにお手伝いさせていただきます。
これは事業形態の母体が建設会社ならではであることに繋がります。
売買や賃貸から更地としての売却予定などを検討する際にも、お客様に煩わせることなくワンストップで対応していくことができます。
また、必要な手続きが煩雑である場合、各専門家を紹介することも可能です。
家財整理が進まず空き家を放置するとどうなるのか
では近年問題ともなっている「空き家自体に清掃も入れず、管理もできない」、所謂、放置状態とした場合、どのようなことが起こりうるのでしょうか。
放置をし続けることにより相続したあなたに非常にデメリット要素が強くなるため、6章では4つに分けて解説していきます。
- 固定資産税を払い続ける
- 老朽化による資産価値の低下
- 特定空き家に指定される
- 近隣からのクレームや治安の悪化
固定資産税を払い続ける
固定資産税は、空き家を放置した状態でも所有者が毎年納税義務を負う税金になります。
空き家の他に、ご自身の自宅を所有しているのであれば、マイホームと空き家の2つの固定資産税を支払わなければならず、出費が嵩みます。
老朽化による資産価値の低下
誰も住んでいない空き家がなぜ老朽化が進みやすいのかご存知でしょうか。
人の住んでいる家は毎日のように窓や玄関の開け閉めが行われ、それと共に空気の入れ替えが、適度にできているものです。
定期的に清掃にも入っていない空き家は、空気の入れ替えはもちろんされておらず、湿気が溜まりやすい空間にもなります。
また、天候や季節によって外的なダメージも受けやすく、それが建物劣化を進める原因となるのです。
もちろん建物自体の劣化が進むと、資産価値にも直結し、いざ売却を進めても評価が期待できません。
特定空き家に指定される
あまりにも空き家の放置状態が続くと、所有者が行政からの指導やペナルティを受けることになり、「特定空き家」に指定されることもあります。
特定空き家に指定されてしまうと、さまざまな罰則を受けることになり、固定資産税の特例措置も除外となります。
その額は、最大で6倍にまで跳ね上がってしまうため、注意が必要です。
近隣からのクレームや治安の悪化
庭木が道路まで伸びてしまったり、害虫の発生や悪臭などが近隣住民への生活にも影響を及ぼします。
ここまで管理を怠ってしまうと、クレームだけでは治らず損害賠償を請求される例も少なくありません。
景観や衛生状況の悪化は、あなた個人の問題ではなく、ご近所の生活にも関わってくることを今一度考えておく必要があるでしょう。
また、空き家の放置は街の治安の悪化の温床になります。
空き家は放火の対象になりやすく、そのような治安の悪化により住民も心休まることもなくなるでしょう。
空き家を放置することは、誰にも利点となることがないため、2−3で紹介した解決方法を探っていき、ベストな方法を見つけるべきです。
自力で家財整理をする方法
家の広さは地域によっても、建物の種類によっても異なります。
そのため、どのような家の造りでも自力で家財整理できるとも言い切れません。
自力で空き家の家財整理を検討しているのであれば、まずは家屋の間取りや中の状態をチェックしましょう。
- 間取りがさほど広くない(3DKより広くない間取りがベスト)
- 家の中の物が散乱していない
- 水が使える
- 家財などのゴミが少ない
上記の項目に全て該当している場合は、自力で家財整理も可能な範囲とも言えますが、作業日数は1日では終わらないであろうことと、複数人で作業を行うことを前提に家財整理方法を解説します。
役割分担を決める
やみくもに作業に入る程、非効率なことはありません。まずはスケジュールを入念に組むことから入りましょう。
例えば、かかる日数を○日、1日○時間作業などの大枠を決め、その後、1日のスケジュールに落とし込みます。
スケジュールが決まったら、各役割決めをします。役割自体は臨機応変に対応すれば良い話ですが、誰が何をするのかを明確にしておきましょう。
例で挙げると、片付け、不用品の仕分け、重い物の搬出、清掃など、人数に合わせた役割を割り振ることが大切です。
作業に入る
実際に作業に入ると、それぞれの役割を黙々と作業するに越したことはありません。とにかく作業し続けることが時間の短縮にも繋がります。
作業中ゴミなのか判別不明の場合は、決められた箱に入れるなどの対応をしましょう。
衛生管理を徹底
長い間、空き家状態が続くと、配管の水が干からびてくるため、下水臭や害虫が上がってきやすい環境にもなっています。
そのため、家財を整理していくにつれ、害虫が湧いてくることも予測できます。
害虫によってはウィルスなどの病原体を保有していることもあるため、害虫駆除の設備や清掃時の服装、装備にも十分気を配りましょう。
近隣住民へ配慮する
家財の搬出など、人の出入りが激しい場合、意外にも騒音に敏感になる住民もいます。
家財整理の行う時間に配慮することはもちろんのこと、事前に近隣住民に家財整理のための挨拶周りをすることで大きなトラブルを避けることができます。
事前に全く対応をせず、当日作業に入ってしまうと、クレームに発展する可能性もあります。
まとめ
もし、あなたが実家を相続しているが中々家財整理や清掃に入れていない当事者であるなら、そのまま放置をすることで、何らかのペナルティが課せられる可能性もあり、さらには地域全体の大きな問題へと発展する恐れすらあります。
どのように解決していこうかは後回しにしても、定期的な清掃や家財整理はすぐにでも進める最優先事項と捉えておくべきでしょう。
Sweepersでは数多くの空き家問題に携わってきました。その経験からお役に立てることは何かしらあるはずです。お問い合わせは無料ですので是非ご相談ください。